【書籍】国家の栄枯をたどる-その3-
『国家はなぜ衰退するのか』
【書籍】国家の栄枯をたどる-その2-はこちら
前編では、今もなお継続的な発展を達成できない国家には、収奪的な制度が存在するという話をしてきました。
その収奪的な制度のせいで、混乱と搾取を繰り返す悪循環から抜け出せず、国家は繁栄へと駒を進めることができない。
で、本編では継続的な発展を獲得するにはどのような制度が必要であるか、そしてその制度はどのように獲得できるのかという話をします。
『国家はなぜ衰退するのか』 (以下、『なぜ国』)はこう主張します。
”国家が継続的に発展するためには、包括的な政治経済制度が必要である。”
”包括的な経済制度とは、個人に自由に経済活動を行うチャンスが与えられ、その結果獲得された財産が守られる制度である。”
さらに、
”自由な経済活動の参加と財産の保障は、個人にインセンティヴを与え、教育の質の向上とテクノロジーの進歩を促し、継続的な経済発展をもたらせる。”と主張しています。
確かに、財産を築いても収奪される心配がなければ、みんな富を手にしようと努力しますよね。
で、包括的な政治経済制度が国家の継続的な発展に必要だってのはわかったんだけど、
なんでこんにち繁栄する国家が、収奪的な制度から包括的な政治経済制度に移行することができたの?って話をしていきます。
『なぜ国』はその理由を以下のように分析しています。
”包括的な制度へ移行する分岐点となったのは、封建的社会において、広範囲な連合が専制政治に立ち向かい、絶対君主制を包括的で多元的な制度に変換できたかからである。”
つまり打倒される側が中央集権化されており、打倒する側が複数の連合から成る組織であったかってこと。
逆に打倒される側が分権的であったり、クーデターを起こした側が個人や単一のグループであった場合、包括的な制度を生み出すことができず、更なる混乱と収奪がもたらされてしまう。
平たくいうと、既存の支配者が打倒された時の状況次第で、国家の発展が決まるってこと。
そんで人類が歩んできた、「社会の混乱→収奪→反乱→衰退or発展」の歴史的経緯を、わたくしIT土方らしくフローチャートにしてみました。
少し前、仕事で3ヶ月間こんな感じの流れ図をひたすら書いている時期があったんですね笑。
フローチャートとはプロセスの各過程を箱で示し、矢印でつなげることで、物事の流れを図式化したものです。
台形に囲まれた部分がループになっていてこの中をぐるぐる循環している。
ここでは社会が「自然・人的混乱」に直面したところからスタートします。そして、各過程を経て、また「自然・人的混乱」に戻ってくる。
で、長方形は歴史の出来事を示し、菱形はYES or NOの分岐を表しています。
上記のフローチャートを説明するために、いち早く包括的な制度を成し遂げたイギリスを例にとってみましょう。
まずイギリス社会に壊滅的な危機が訪れたのは1346年のペスト。実に人口の半数が減少し、社会に大混乱がもたらされた。これに加えてフランスとの百年戦争。これがフローチャートの最上部「自然・人的混乱」。
次に、当時農民を搾取する封建制度を取り入れていたイギリスは、「包括的制度」を有していなかったので、分岐の答えは「NO」つまり「独裁と収奪」へ進む。支配者が混乱を収拾するために、農民を一層締め付けたんですね。
これに対して一般市民は「革命と反乱」を起こす。搾取に耐えられなくなった農民達は一揆を起こします。
そしてこの「革命と反乱」が「社会制度が中央集権的で、反乱が連合によるもの」であったため、分岐は「YES」。
そして「包括的制度」の要素を保持し、「革命と反乱」から生じた混乱状態のまま、最初のループ「自然・人的混乱」へと戻る。
反乱当時イギリスはプランタジネット朝の元で中央集権が強化され、反乱の参加者は組織化された農民達によって起こされた。これが「包括的要素」。
この反乱が「包括的要素」のもとに達成されたことが継続的な成長への転換点となった。
そして「包括的制度?→YES」で右のフロー「社会制度の整備」へ進む。
この「包括的要素」があったおかげで、農民一揆後の「人的混乱」の後も「独裁と収奪」へと進まず、「社会制度の整備」が行われ、「社会の発展」が進んだ。
もちろん包括的制度を有していたからといって、すぐさま国家が繁栄!とはならない。
でも、農民一揆が分岐点となり、のちに独裁や混乱が生じても、イギリスの政治経済制度はより一層包括的になっていった。そしていち早く国家の繁栄へと駒を進めた。
これって日本の近代史にも当てはまりますよね。
江戸幕府が倒れ、社会が混乱してたけど、最終的には明治政府が樹立し、きちんと法整備が行われた。そのおかげで現在まで日本は成長を続けることができてるんですね。
倒幕の際、江戸幕府により社会は中央集権化されていたし、反乱を起こした組織も多元的であった。この2つの要因が繁栄国家へと駒を進める大きな分かれ道となった。
でも、イギリスや日本みたいに「革命と反乱」が起きた時、国家が中央集権的状態でかつ複数の連合が国をひっくり返すみたいな状況が成立したのはなんで?
著者は”複数の歴史的要因と偶然が重なった”って述べている。
つまりたまたまだったってことですよね。
多くは社会的混乱が起きた際に更なる独裁と収奪に支配され、再び社会は混乱に陥る。
アラブの春を見ているとほんとーにこのパターンだと思いますよね。
アラブ諸国で革命が起きた際、確かに社会は中央集権的であったかもしれないけど、革命を起こした際に多様な組織は存在してなかった。Facebookとかで集まった一般市民の個々の集まりだったりして。
だから革命による混乱後も、「誰が国を導くのさ?どうすんの?」って感じで、なかなか社会制度化が進まない。
国家が継続的な繁栄へ舵をとる契機となるのは革命や反乱がつきものだけど、
大事なのって革命や反乱そのものというより、その時の社会制度や組織体系であるってこと。
ということで本編をざっくりまとめると、
”国家が継続的に発展するためには、包括的な政治経済制度つまり、自由に経済活動ができて、その財産が守られることが不可欠。そして包括的制度が整備されるためには、中央集権的組織を打倒する組織化された集団が必要。そんな要因が整ったのは複数の歴史的要素と偶然によってもたらされた奇跡なんだよ。”ってなります。
今は2020年3月、コロナウィルスの猛威が日本を襲っていますね。
この時ちょうどこの本を読んでてよかったなと思うのは、日本はほんとに強い国だと再認識できたから。
『なぜ国』を通して、日本は他国の影響を受けずに自ら包括的な制度を確立した数少ない国だって思う。欧米諸国はイギリスの影響を受けて国の制度化が進んだけど、日本は自ら包括的な制度の道を切り開いた。そんな国ってイギリスと日本くらいしかないなと思う。
だからこの混乱を乗り越えて日本はさらなる発展へと駒を進めることができるのでは?と希望的観測をしている今日この頃でした。
『国家はなぜ衰退するのか』と『銃・病原菌・鉄』。
この2冊を紹介してくれた先生方ありがとう!!
ウズベキスタン、旧ソ連の無謀な灌漑政策により干上がったアラル海より
【書籍】国家の栄枯をたどる-その2-
『なぜ国』と『銃鉄』
【書籍】国家の栄枯をたどる-その1-はこちら
2015年、人生2回目の大学2年のこと。
2人の教授に勧められ出会った書籍『国家はなぜ衰退するのか』と『銃・病原菌・鉄』。
(題名が長いので、以下『なぜ国』と『銃鉄』とさせて頂きます。)
双方に共通するテーマは、
”なぜ今世界の富は欧米に集中し、一方で依然として貧しい国家が存在するのか。”
ということ。
この問いに対して、
『銃鉄』が国家の繁栄と衰退には地理的な要素が第一要因でしょう、と主張するのに対し『なぜ国』はいやいや地理云々でなく、政治経済上の制度が大きく影響しているんだよと主張している。
本編では『なぜ国』と『銃鉄』の主張を対比させながら、『なぜ国』が地理的要因と現代の国家の栄枯に因果関係が薄いと主張する理由を解説していこうと思います。
まず『銃鉄』は地理的な要因から生じる農業生産はのちに大きな所得格差をもたらせたとし、その理由を以下のように説明する。
”食糧生産量が増えることで働かなくても良い階級が出現し、彼らが工業技術を発明し、普及させた。その普及の度合いが現代の経済格差を生んでいる。”
この主張を『なぜ国』は以下のように、バッサリ切り捨てている。
”農業生産量が豊富であったからといって、工業技術と経済の格差が生じたことは説明することできない。理由は、確かに農業生産の差異が所得格差を生んだけど、工業技術が普及した現代においても、相変わらず技術格差と貧富の差が埋まらないどころか、その差はむしろ拡大しているからだ。”
確かに、明らかに農業に適さない地理的条件のために、経済発展が遅れている国ってありますよね。砂漠地帯とか熱帯地域に属する国とか。
でも、一方で地理的条件の不利にもかかわらず、工業やテクノロジーを軸に発展している国もある。北欧やシンガポール、韓国みたいに。
これらの事象を踏まえると、
”地理的条件のために農業生産性が低いからといって、工業技術普及の遅れや所得の格差が生じたとは言い切れない。”
と考えることができますね。
さらに『なぜ国』は畳み掛けます。
”大陸が東西に延びているか、南北に伸びているかで現代の不平等を説明することはできない。”
『銃鉄』は現代における格差の原因の1つに大陸が東西に延びているか南北に延びているかを挙げている。
”ユーラシア大陸には東から西へ延びているため、作物、動物、イノヴェーションが肥沃な三日月地帯から西欧へ広がることとなった。一方で、他の大陸は南北へ延びているため、伝播が困難であった。”
『銃鉄』は横長の大陸の方が気候がどこも似通っているため、農業等技術の伝播や人の移動がより活発に行われ、社会発展がより早かったと主張していますね。
この主張に対し『なぜ国』は、
”例えばアフリカは南北に長い大陸であるが、海岸沿いを帆船で航行し、大陸を超えてモノやアイディアの移動が可能になった後も、アフリカで格差が埋まらない理由を説明できていない。”と反論している。
確かに、現代ではハード・ソフト問わず、物理的な障害ってかなり軽減されてますよね。船舶、航空、車両、列車、ITなどの発展により。
でも富める国とそうでない国の格差は相変わらず広がり続けている。
で、『なぜ国』が『銃鉄』に対して、「地理的要因と現代の所得格差との因果関係が薄い」と主張する理由をまとめると、
”確かに、地理的な要因で地域によって格差が生まれたことは認めるよ。でもそれじゃあ、技術の発展で地理的な有利不利が少なくなった今でも格差が埋まらないのはおかしいって!むしろ格差は広がり続けてるんだぜ?”ってなる。
この疑問に対して『なぜ国』の著者はこう考えたんです。
”現代においてなお貧困から抜け出せない国家には、社会の発展を妨げる決定的な要因があるのではないか。”
そしてその要因は”収奪的な制度”であると主張しています。
では『なぜ国』の考える「収奪的制度が国家の発展を妨げるメカニズム」を見ていきましょう。
まず、搾取する者とされる者が存在する封建的な社会において、自然災害や他国の侵略等の人的要因により、社会が混乱する。
その際、特権階級は体制維持のために、その収奪的な特性を一層強めることで、国を支配しようとする。これに対して不満を募らせる者たちが反乱を起こし、特権階級が一掃される。
そしてまた新たな特権階級が生まれ、搾取される側を支配する。
『なぜ国は』この「混乱→搾取→反乱→混乱」の繰り返しを”悪循環”を呼び、この悪循環から脱却できない限り、国家が継続的に発展することはないとしています。
つまり天災や人災によって社会が混乱すると、国民をより一層収奪しようとするインセンティブが働くために、国家の発展が妨げられているということ。
で、この『なぜ国』が指摘する制度な問題を踏まえて、僕の中で1つの謎が解けました。
”今日世界の経済格差は広がり、富める者はより豊かに、貧しい者はより貧しく。”
なんて言い方がよくされますが、僕はこの意味がずっと理解できなかったんです。
経済発展が進むと生活がより豊かになることは理解できる。理解できなかったのは”より貧しく”って部分。
だって貧しいって言ったってもう21世紀ですよ。ちょっと国が本気出せば他国の力を借りてだって、インフラでも医療制度でもすぐに整えられる。国民がより健全な生活を送れる環境は以前と比べてずっと容易になっているはず。
なのに昔より貧しい生活強いられているってどういうことなんだろう。
これこそが『なぜ国』の指摘する制度的な問題だったんですね。
つまり特権階級が”意図的に国民を貧しくしていた”ということ。
国民をより貧しくすればするほど、特権的地位は安泰になる。だから国民をよりいっそう貧しくする必要があったのだと。
僕たちが生きる日本社会では例え危機的な状況に追い込まれても、民主的にその困難を乗り越えられる制度がきちんと整っている。だから時代を逆行するような事態には陥ることはない。
でも、社会制度が整っていない国家では、社会が混乱した際に一部の人々が自己の保身と引き換えに、国民を犠牲にしていた。そして社会は更なる混乱と貧困へと循環してゆく。
僕はこの決定的な制度の違いを理解できていなかった。
で、『なぜ国』の指摘する制度的な問題によって僕の疑問は解消されたわけだけど、ここでまた新たな疑問が。それは、
”多くの国家が今もなお、収奪的制度による悪循環の中にいる一方で、一部の国家がそこから脱却できたのはなぜか。”ということ。
この悪循環からいち早く脱却できたのが、イギリスを中心とした西洋国家ですよね。
その疑問にも『なぜ国』はちゃんと答えてくれています。それは、
”収奪の悪循環から抜け出し、継続的な発展を達成するためには、包括的な政治経済制度が必要である。”としています。
”包括的な政治経済制度”ってなんのこっちゃいと思いますので、次編では”包括的な経済制度”とは何か。そして今日発展し続ける国家がなぜ”包括的な政治経済制度”を獲得することができたのかを紐解いてゆきます。
イラン、かつてオリエントを統一し栄華を極めた古代都市ペルセポリスより
【書籍】国家の栄枯をたどる-その3-はこちら
kometame.hatenablog.com
【書籍】国家の栄枯をたどる-その1-
『国家はなぜ衰退するのか』
2015年、人生2回目の大学2年の夏休み。
僕は横浜市立大学の受験を考えている高校生向けの相談会に、相談役として参加していた。
相談役に名乗りでた理由は、
”横市二次試験の攻略本を出せるくらい、過去問を分析していた”
ので、勉強面で彼らのサポートをできるかなと考えたからだ。
僕はセンター試験後、この大学以外で受験を考えていなかった&センター試験結果が悲惨だったので、なんとしても二次試験で高得点をとる必要があった。
そのため、
”日本の全大学に不合格でも、横浜市大だけは合格できる。”
をテーマに受験勉強をしており、この経験がお役に立てるのではと、相談役に立候補した。
(サラリーマンを辞めて大学受験をした話はこちら)
で、相談会が始まるまでの間、他の学生と雑談しているとその中に経済学の教授がいた。
「経済学の先生と直接話す機会なんてそうそうないな。」
と思った僕は先生に話かけた。
会計学を専攻していること、歴史が好きで人文科学系の授業も履修していること。などなど。
僕:いま『銃・病原菌・鉄』という本を読んでいるのですが、西洋中心の世界が形成される過程を地理的な側面を切り口に考察している点が面白いです!
教授:それであれば『国家はなぜ衰退するのか』もおすすめだよ。国家の繁栄と衰退をまた違った角度から分析している。
僕:早速読んでみます!
これがこの本との出会い。
『国家はなぜ衰退するのか』
ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン著
500年前同じ文明にあった土地ノガレスは今、アメリカとメキシコという国境をまたぎ、北南で明らかな経済格差を生んでいる。その理由はなぜか。
という疑問が本書の原点となっている。
”世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか。”
この問いに対して著者は、
”長期的に経済発展する国家とそうでない国家の違いは政治経済制度の違いである。”
と主張している。
対して『銃・病原菌・鉄』
ジャレド・ダイヤモンド著
「あなたがた白人は多くのものを発展させて、ニューギニアに持ち込んだが、我々は自分たちのものといえるものがない。それはなぜだろうか。」
アメリカ人の著者が、ニューギニアの政治家にこう問いかけられたところから話が始まる。
”なぜ世界の富と権力が、(欧米中心に)不均衡な状態にあるのか。”
この問いに対し著者は、
”地理的に有利な状況にあった地域がその恩恵を受け、繁栄することができた。”
と主張している。
『銃・病原菌・鉄』はドイツ語の先生に勧められた書籍で、人類の歴史を地理的なを側面で検証してゆく内容はとても興味深かった。
(この書籍に関するブログはこちら)
kometame.hatenablog.com
『銃・病原菌・鉄』のおすす動画
社会科学の教授に勧められた書籍『国家はなぜ衰退するのか』。
人文科学の教授に勧められた書籍『銃・病原菌・鉄』。
2人の教授の専門と2書籍の主張が一致していて面白い。
世界の経済格差というテーマに対して、社会科学の教授は政治経済学を根拠とする書籍を、対して人文科学の教授は生態学を根拠とする書籍を紹介してくれた。
economyとecology。
双方に共通するテーマは、
”なぜ今世界の富は欧米に集中し、一方で依然として貧しい国家が存在するのか。”
ということ。
国家の繁栄と衰退には政治経済上の制度が大きく影響していると主張する『国家はなぜ衰退するのか』に対し、いやいや制度云々ではなくてあくまで地理的な環境が第一要因でしょうと主張する『銃・病原菌・鉄』。
なぜ今世界の富は欧米に集中しているのか、という問いは本当に考えさせられますよね。
特に我々日本人にとっては。
こんにちアジア諸国が目覚ましい経済成長を続ける中で、世界の富が欧米からアジアに移動しつつあるけど、それでも欧米諸国が引いたレールの上を走っている感は否めない。
そのレールは経済上の優位性にとどまらず、
”なぜ肌の色を白くしたがるのか、なぜ髪の毛を茶色に染めたがるのか、そしてなぜ欧米人を美しいと感じるのか”といった、アイデンティティの面にも深く影響している気がしますね。
では欧米諸国がいち早く国家の発展を成し遂げた理由を紐解いていきましょう!!
で、次編では『国家はなぜ衰退するのか』の内容を、『銃・病原菌・鉄』の具体的な主張と対比させながら解説して行こうと思います。
アメリカ、サンディエゴの国境より
上:アメリカ側
下:メキシコ側
【書籍】国家の栄枯をたどる-その2-はこちら
【プロローグ】サラリーマンを辞めて大学受験をした話
2012年夏の終わり。
「会社辞めます!」
ベランダの喫煙所にいた上司の口からポロっとタバコが落ちた。
上司:もう少し考えてからでもいいんじゃないか?
僕:考えれば考えるほどやめたい気持ちが募ってしまって!
上司:そうか...
引っ越しに、退職準備に、てんてこ舞いだった僕は、大量の荷物と共に東京行きの新幹線に乗り込んだ。
「あーこれで後戻りはできなくなったな。」
会社を辞め転勤先から東京に帰って来た僕は、来るべき日に備えて準備を始めていた。
辞める理由は転職でも、家業を継ぐ(会社には家業を継ぐと言って辞めたが)でも、世界一周でもなく。
大学受験をすること!!!
人生2回目の大学生になること!!!
頭のいい人になりたかった...
学歴コンプレックスの塊がとった安直な行動だった。
死ぬほど勉強していい大学に入って国家資格でもとって人生やり直すぞ!
受験勉強という戦いの火蓋が切って落とされた。
なんて大見得を切ってみたものの、現役時代一浪してもFランしか入れなかったやつが何年も学校の勉強から離れ、再び勉強したってそんなにうまく行くわけがなかった。
案の定成績は一向に伸びず、時間ばかり過ぎてゆく。
「あ〜やっぱり俺は根っからのバカなんだ」
↓ ↑
「でも今回がんばってだめなら諦めがつくだろう。やるだけやろう...」
みたいな思考のループを1万回くらい繰り返すこと一年ちょっと
一発勝負が功を奏してかなんとか横浜私立大学に合格
28歳にして人生2回目の大学生
専攻は会計学!
会計士の資格をとってエリートサラリーマンになってやる!
と意気込んでみたものの、1年後早くも会計士の勉強を断念
理由は2つ
- 資格取得を甘く見ていた
会計士の勉強には、強い意志と勉強以外の全てを捨てる覚悟を必要とする。中途半端に続ければ、TACとかにいる何回も資格取得に失敗してすげーイライラしてる人たち(TACおじさん)みたいになってしまう。 - 誘惑が多かったこと
かねてからユーラシア大陸でバックパッカーしてみたかったし、歴史や経営、英語の授業も魅力的だった。海外インターンプログラムだって興味があった。
もともと興味が移ろいやすい性格もあり大学入学前の目標は早々に諦め、結局
”会計学に関しては、会計士は目指さないが頑張ってアカデミックな領域まで学ぶ。それ以外の時間は上記誘惑に身をゆだねる”
という選択をした。
そんなこんなであっという間の3年生。
そろそろ卒業後の進路を決めなくてはならない時期になっていた。
当初は「社会人経験者だし、卒業直前に転職活動すればいいかな?最悪昔の食品業界に戻ればええか(完全に逃げ思考)」みたいに考えてたのだけど、
大学の友達から
「最近就活どう?どこの合同説明会行く予定?インターンは?」
みたいな質問が飛んでくる。
なんと周りの学生は(自分の素性を伝えていた一部を除いて)僕を同い年だと思い込んでいた!
えーいこうなったら新卒で就活してしまえ!
ということで大学生活で一番頑張った会計を活かすために人IT事業で上場している企業の経理のインターンをすることに。
ここでインターンを行うことができたのは本当にラッキーで、たまたま面接した時にその企業の会長とお話する機会があり、履歴書を見るなり「君の人生は終わってる。」と言われた後に、慈悲の心でもってインターンをさせて頂いた。
折角のチャンスをものにしたいと、インターン初日から「経理頑張ります!採用も視野に入れてください!」ばりの勢いで仕事をしたのだが、僕の熱意とは裏腹に経理部長や人事部長の態度は冷めていた
”会長にめんどくさいインターン学生押し付けられちゃったな。適当にやり過ごしてさっさと終わらせよう”
こんな思いが透けて見えていた。
会長にも「誰が好き好んで年上の新卒に仕事を教えていと思う?無理だよ無理!!」
って一蹴されたし
他の合同説明会なんかでも当然のごとく対象を20代前半としている企業ばかりだった(っていうかまさか30過ぎの人間が新卒の説明会に来てるなんて思ってもみないことでしょう!)。
やっぱり30過ぎて新卒は無理か...
とはいえ社会人経験に5年のブランクがあることを考えると、転職市場で新しい業界に、30歳過ぎで挑むのはかなり無理があった。
結局自分は
転職するにはスキルがない、新卒では年齢というハンディキャップを帳消しにするほどの魅力をアピールできない。
というなんともジリ貧状態にあることに気付かされた。
こんな状況じゃ当然っちゃ当然なんだけど、就活がうまくいかない。
精神的に結構追い込まれていった僕は
今までの経験も知識も就活の役に立たないなら、純粋に興味のあることに飛び込んだれ!!
という半ばやけくそになりながら、少し前から興味のあったプログラミングを仕事とするIT業界に目をつけた。
就活を始める前はIT業界なんてこれっぽっちも興味がなかったのに、就活を始めていろんな人の話を聞いているうちに不思議とエンジニアになりたいという思いが強くなっていた。
ITの中でもSES(自社開発ではなくプロジェクトごとにエンジニアを派遣する業態)という職種を選んだ。
この業態を選んだ理由は以下の通り
- プログラミングのスキルを身につけられる(会社も社員がスキルアップさせることで派遣先の単価を上げたいと考えるため教育に熱心)。
- プロジェクごとに派遣先が異なる(長期間同じ場所で同じ人と働くことに抵抗があった)。
- 人手不足のため未経験者も就職しやすい。
というわけで早速とあるIT企業の社長に連絡を取った。
社長とは以前、学生と社会人が集まって色々な話題について話し合うみたいな場所で知り合いになった。
社長自身もバリバリのエンジニアで社長をしながら今もプロジェクトに参加して開発を行なっている。
社長にIT業界未経験者であるが入社を希望している旨を伝えると、入社試験と面談の日程を伝えられた。
10日後入社試験と面接を終え、その一週間後には内定通知を頂いた。
これで人生2回目の新卒就活は終わり。
2017年、大学4年の6月のこと。
今振り返ってみると、あの時は勢いで新卒として就活してしまったが、冷静にってか普通に考えると32歳の新卒就活は無謀だったなと思う。
卒業までの間はITの資格の勉強や卒論、バイト、卒業旅行の準備などに時間を費やした。
受験期間と大学4年の計5年間、大学のテストとか資格の試験を中心に勉強してきたけど、改めて思ったのが、
”自分はやっぱり勉強ができない。”
ということ
思い知らされた理由は 、
勉強に関して、少ない労力で自分以上の成果を軽々と出し、かつ努力を怠らない人たちが周りにいたこと
自分よりも能力が高く、努力する人たちに勝てるわけがないと痛感した。
でも別に悲観はしてなくて、
”自分は資格とか学校の勉強的な能力を強みするべきではない。”
と身をもって知ることができた。
就職後は2ヶ月間のプログラミング研修を受け、とあるIT企業の開発プロジェクトに携わることなった。
そして人生2度目の社会人となって1年ちょっとが過ぎたある日
田端信太郎さんのツイッターを読んでいると田端さんとサラタメさんが対談している動画のリツイートが目についた。
月額20万の田端大学スタートアップ社長向けプランを受講しているとのこと
”月額20万も払って受講してるなんてすごい人だな”
というのが率直な感想。
このツイッターを機にサラタメさんの動画を見るようになった。
何本か動画やツイッターを見てるうちにそこはかとなくこんな思いが
”この人と一緒に何かやってみたい”
2度目の大学受験も32歳で新卒として就活したのもそうだけど、自分には衝動的な性格があって後先考えずに行動してしまうことが多い。
そしてこのブログを書き始めた。
サラタメさんの動画が面白いと思った理由はうまく言えないのですが、あえていうなら、天衣無縫って感じ。質感の良いタオル?
youtube大学のあっちゃんほど「いかにも仕込みました!」っていうザラザラ感はないし、モチベーション紳士さんみたいにうまくまとまってるけどツルツルした感じもしない。
てな訳でまとめると、
一浪Fラン大学卒が学歴コンプから2度目の大学生を経て、心機一転エンジニア目指してIT土方やってるやつの話をしました。
彼氏なし。彼女なし。今年34歳。割と人生詰みかかってる僕が今まで学んだこと、感じたことをブログ形式で書いていきます。
サラタメさんと何かやりたい!!って気持ちは強くあるのですが
じゃあ何やんのよ?って聞かれても正直よく分かりません!
こいつ読ませる文章書くじゃねぇか!
って思ったら一報頂けるとありがたいです!
中国杭州は西湖の朝焼けより
会計って人生だと思う理由その2
会計って人生だと思う理由その1はこちら
kometame.hatenablog.com
就活のために自己分析をしたら財務諸表を読み解く手法と類似点が多いことに気づいた僕。
前編では、自身に関する時間やお金などの資本の投資先を分析することと、財務諸表における貸借対照表と損益計算書の構成を捉えることが、どのように共通しているかを話しました。
そして今回、自己分析のもう1つの手法、
”自分が企業に対して将来どのような価値を提供できるか”の分析。
前編が過去から現在の価値を分析するのに対して、本編は現在から未来の価値を分析する話をします。
この”現在から未来の価値”を会計用語で例えると、
”将来キャッシュフロー”という言葉に置き換えられ、
でもって、その将来の価値を現在の価値に置き換えたものを、
”割引現在価値”と言います。
将来キャッシュフローとは将来的に獲得すると予想される価額のこと。
例えば5年間稼働可能な機械を100万で購入したとします。
その機械で商品を製造し年間30万売上をあげることができるとすると、5年間での総売上は150万。これが将来キャッシュフローとなる。
ただしこの150万は将来的に手に入る金額であるため、現在の価値に割り引く必要がある。
で150万を割り引いた価額が”割引現在価値”となる。
一般的に投資家はこの”割引現在価値”を見て投資判断を行う。
割り引く要素(割引率)の1つがリスク(不確実性)。
例えば機械が壊れやすいとか、商品が売れなくなるとか、リスクが高ければ高いほど割引率も高くなり、現在価値が減少してしまう。
そうなると投資家は「こんな価値が低いんじゃ投資できないな。」て判断したりする。もちろんハイリスクハイリターンを狙う投資家もいるけど。
で、この考え方って、人を採用する時の評価も同じじゃない?って思った。
採用担当者が評価を行う際、採用希望者が将来会社にどのような利益をもたらせてくれるかを見極めるはず。
これが会計で言うところの将来キャッシュフロー。
で、採用担当者は相手の将来キャッシュフローにリスクを織り込んで現在価値に割り引く。
具体的なリスクは例えば、
すぐ辞めてしまうとか、実は仕事ができないとか、優秀すぎてヘッドハンティングされちゃうとか。
この将来キャッシュフローとそれを現在の価値に割り引いた結果で、採用(投資)を判断するんじゃないかな?
例えば新卒採用において、一般的な採用担当者は僕をこういう風に評価すると思うんです!!
以下採用担当者の頭の中
「英語と中国語ができる、会計の知識もあるし、コミュニケーションもまあまあ取れると、学生時代色々活動してたみたいだし、彼の将来キャッシュフローはそこそこ期待できるな。
でも待てよ。
年齢が32?これじゃあ勤続年数も短くなるし、何より彼が仕事できないかった時のことを考えると俺(私)の人事評価は下がってしまう。リスク高めだな。多動症っぽいし。」
ということで新卒採用において僕の割引率は、一般の学生より高くならざるを得ない。
当然僕の現在価値は低くなる。
で自身の将来キャッシュフローの割引現在価値をどう分析するか。
僕は内的要因と外的要因の2つに分けられると思うんです。
将来キャッシュフローは内的要因、今まで蓄積した自分の資産を元手に生み出されるものだから。
で、割引現在価値の割引率は外的要因、採用する会社や人によってリスクの判断が異なるから。
例えば社員が長年働くことをリスクと考える企業もあるし、そうでない企業もある。
以上が今回の就職活動で自己分析をこなってみて感じた事。
過去から現在まで、自身が何に投資して、どんなリターンを得ることができたのか。
さらに、現在から未来に向けて、自身が企業にどんな価値を提供できるのか、そして採用側の考えるリスクとはどのようなものか。
こんなことが明確にできれば自己分析の精度が上がるんじゃないかと。
そういや企業も法人格という人格をもっているわけで、
その意味では人を分析するのと変わらないなーと感じたのでした!!
イランの空港で出会ったアラブ人青年達
会計って人生だと思う理由その1
2016年、30歳、人生2度目の大学3年の秋。
(社会人を経て大学受験をした話はこちら)
キャンパスのいちょう並木も色づき始めたころ。
構内には就職セミナーやインターンシップ、企業説明会のお知らせが目につくようになっていた。
そんな雰囲気に流されるまま、とある就活セミナーに参加した。セミナーでは、
エントリーシートの書き方とか、
自己分析の方法とか、
お辞儀の仕方とか、
席の座り方とか、
ノックの仕方とか、
ドアノブの回しかたとか、
そんな感じの講義が行われた。
自分も早速自己分析。
自分はこの大学生活でお金や時間を何に使ってきたか、
その結果どんな成果をあげ、どんなことができるようになったか、
を振り返った。
で、この時ふと思ったのが、
これって財務諸表分析に似てない?ってこと。
例えば、
”大学に合格し、入学後簿記の資格を取得し、経理の知識を身につけ、インターンシップで給料をもらった。”
を財務諸表における貸借対照表と損益計算書の構成に当てはめると、
”大学4年間という資源を、簿記の勉強に投資し、経理の知識という資産を形成し、給料という利益を得た。”
と言い換えることができる。
財務諸表についてざっくり説明すると、一会計期間ごとに上場企業が公開する財務報告書のことで、その中に貸借対照表と損益計算書が含まれている。
貸借対照表は現時点における企業の財務状態を示し、企業がどのような手段で資本を調達し、その資本でどのような資産を形成したが示されている。
貸借対照表と先ほどの例を対応させると、
どのような手段で=”大学受験”という手段で、
資本を調達し=”4年間教育を受ける”という時間(資本)を調達し、
何に投資した=”経理の知識”取得に投資した。
で、損益計算書は企業が一会計期間でいくら売り上げをだし、そのうち利益がどれくらい残ったかが示されている。つまり、保有した資産を元手にでどれくらい稼ぐことができたかを表している。
同様に損益計算書と先の例を対応させると、
”経理の知識という資産を元手にインターンをして、給料や新しい経験といった利益を獲得した。”ということになる。
そしてそこで得た経験やお金を元手にさらに新しい事に挑戦する。
これって
一浪Fラン卒でも理解できる会計講座③-簿記編- で説明したこの図の流れによく似てません?
資本の調達と資産への投資、その資産を元手に利益を獲得。
その利益でもってさらに新しい資産へ投資を行う。
こんな企業の経済活動サイクルに、自身での経験がぴったり当てはまる事に気づいたんです。
自己分析も財務諸表も
”他社に対して自身の状態を公開する”ためのものなので、観点がよく似ている。
自己分析って企業に自分を評価してもらい、採用してもうらうために行うもの。
人事の人たちも、採用希望者が今まで蓄積してきた資産や利益がどれくらいなのか、分析しているはず、本人という財務諸表を通して。
で、もう1つ自己分析する際に大事だなって思うことは、
”自分が企業に対して将来的にどのような価値を生み出すことができるか分析する”
ということ。
この考え方も財務諸表(会計)の考え方とよく似てるんです。
会計用語でいうとずばり、
”将来キャッシュフローの割引現在価値”
なんか響きよくありません?
この将来キャッシュフローの割引現在価値については次編で行うとして、
本編では、自身の価値を分析する手法って、財務諸表の貸借対照表と損益計算書を分析する時のそれと共通点が多いと感じた話をしました。
調達した資本を投資して、資産を形成し、その資産を元手に利益を獲得する。
そんな企業の経済活動って実は個人単位でも行っていて、財務諸表の分析方法をお手本にすると自己分析もうまくできるのでは?
で、今回人生2回目の就活を行って思ったことは、財務諸表分析って就活に有利だということ。企業の決算書を読んで分析できるって、特に新卒市場だと大きな差別化になると思うんです。
企業説明会やインターンに行く人ってたくさんいたんですが、IR情報を読んでる人って結構少なかったんですよね。その企業の課題とか目標ががっつり書かれているのに。
あー現役時代に会計を学んでいればよかった!!
イランの都市ヤズド、ゾロアスター教の聖地チャクチャクへの道
会計って人生だと思う理由その2はこちら
kometame.hatenablog.com
【旅】英・伊のお土産格差に驚愕した話④-イギリスお土産編-
【旅】英・伊のお土産格差に驚愕した話③-イギリス旅編-はこちら
2017年、30歳、人生2度目の大学3年終わりの春休み。
スコットランドで再会したまさと共にロンドンへ向かった。
ロンドンではもう一人の友人と合流。
名前ははんな。
フランス留学中であったが、バカンス休暇を利用してロンドンまで足を運んでくれた。
はんなとは1年生の時に英語の授業で知り合い、それ以来交友がある。
この英語の授業は僕が4年間受けた中でトップ5に入るくらい良い授業だった。
(この授業に関するブログはこちら)
僕らはロンドンでいわゆるロンドンカルチャーを楽しんだ。
パブ、マーケット巡りや洋服などのショッピング、ミュージカル鑑賞などをした。
食べ物がまずいと良く言われるイギリスだが、結構美味しかった。
グローバル化が進んだせいか、色んな国の料理が混在してる感じ。
フィッシュ&チップスを食べるまさとはんな。
そして旅最大の楽しみの1つ、お土産選び!!
イギリスのお土産は僕にどう映ったか?
結論から申しますと、とても魅力的でした!
僕のお土産選びの基準である1.その土地の文化を反映2.手頃な値段3.手頃なサイズ、を網羅してるものが多かった!
(僕的お土産基準に関しては詳しくはこちら)
こちらはスコットランド、エディンバラのウイスキーのお土産店。
ウイスキーってボトルで買うと大きいし、重いからお土産向きではない。
でもここではこんな感じでお土産用に小さくなってて、しかも熟成期間別に、3本セットになってたりする。試飲もできるし。
瓶が割れにくいように箱に入っているのもgood!!
お酒が好きな大学の先生と父にウイスキー3本セットを購入。
ローマでもこういうのが欲しかった...
ウイスキー以外のお土産も持ち帰れそうなサイズのものが多いし、何よりディスプレの方法が秀逸。思わず手を伸ばしたくなる置き方ですよね。
コルクのキーホルダーも可愛い。
で、こちらはかの有名な大英博物館のお土産コーナーで見つけたタンブラー達。
このタンブラーのモチーフはロゼッタストーン。
ロゼッタストーンはエジプトのロゼッタで、1799年に発見された石版で、古代エジプトのファラオの勅令が刻まれたもの。
ヒエログリフ、民衆文字そしてギリシャ文字の3種類で記載されている。
このタンブラーに加え、同じ柄のペンを即買い。
センス良すぎでしょ!
こちらはロンドン市内のマーケットで見つけたイヤリング。
本物のドライフルーツを使ってるんだって!かわいい!!
はんなが自分用と姉用に購入。
これ以外にもダイレクトスポーツっていうアウトドアショップやオフィス街のマーケットで自分用に洋服を購入。
青空市場みたいなところでも普通にクレジットカードが使えるので買い物も便利。
品質も良くて値段も日本より安い。
(EU離脱後はどうなるか分からないけど。)
てな訳で、ローマで買ったパスタやらトマト缶やらは、せっせとはんなとまさに譲り渡し、空いたスペースにイギリスの土産を詰め込んだのでした。
これでイタリア・イギリス、知人を訪ねる旅の話はおしまい。
今回の旅をざっくりまとめると、
ローマのお土産事情はちょっと残念。あくまで個人的な意見だけど。
もう少し観光客に嬉しいお土産が欲しかった!
でも食文化は素晴らしく、ローマ食文化の伝統とプライドをひしひしと感じた。
ローマで見つけたコンパクトカーは日本ももっと取り入れるべき!
スコットランド、ロンドンのお土産はときめくものが多かった!
観光客が買いやすい品揃え、ディスプレイの方法を熟知してる感じ。
ブリティッシュスタイルのファッションは完全に僕好み。
イギリスの”ふち”に美しさを見出す文化は日本の”余白”のそれと相入れるものがあった。
こんな感じ!
まさ、はんな楽しい時間をありがとう!
また一緒に旅しよう!
ロンドン橋ではんなに絡む私
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